■誰でもわかる四柱推命
占いの帝王とも呼ばれる四柱推命を簡単にわかりやすく解説しております。 四柱推命の元となる陰陽五行思想や干支暦などを基本とし、四柱推命の世界の基本的な背景や概念を簡単にまとめてあります。 生年月日を基にして占う四柱推命は、どのような世界観を持ち、どのようにして占うのかを把握することができます。 このような四柱推命の基本となる世界観を理解しておくことで、四柱推命を学ぶ際には内容を理解しやすくなるでしょう。
▼誰でもわかる四柱推命
■誰でもわかる四柱推命
■四柱推命とは
四柱推命とは、古代中国で生まれた干支紀日法と陰陽五行思想を元に人の生まれ持つ命運や能力を推察する占術となります。
十干十二支から成る干支紀日法による干支暦を、陰陽思想と五行思想から成る陰陽五行思想で分析することにより、人の命運を推察するというのが四柱推命の基本概念になります。
対象となる人の生年月日時を、干支で表記してその干支の関係性を陰陽五行思想で分析することで、その人の性格や性質を推察します。
四柱推命は命術の帝王とも呼ばれ、古代中国から続く干支暦を元に対象となる人を的確に分析することができます。
その元になるのは、何千年も続く天候や気象を研究してきた干支暦が背景にあるためであり、時節や季節を考慮して命を推察するという伝統的な手法と情報量の多さになります。
■四柱推命とは
■干支暦と十干十二支とは
干支暦とは、年月日を十干十二支からなる六十干支で表記した暦であり、その起源は古代中国の殷(商)の時代(紀元前1700年ごろ~)とされています。 この古代から続く干支暦は、現代から未来まで延々と続くものであり、太陽の行運を元に年月日を表記したものとなります。 時代と共に日の計算から季節の計算、天候の研究や時節の考慮などが加わり、その年月日がどのような干支となるのかが干支暦になり、この年月日時を考察するのが四柱推命になります。 同じような背景を持つ算命学という生年月日を用いた命術があります。 干支暦は、太陽の運行を基準としているため、現代で使用されている暦とは少々基準や考え方が変わる部分があります。 節入り日や中気、節月や年の境目などが特徴的になりますので、干支暦の基本的な概念は理解しておくことが大事になります。
■干支暦と十干十二支とは
■陰陽五行思想とは
陰陽思想とは、古代中国で生まれた思想であり、全ての物事や事象は陽の気となる天と、陰の気となる地から生ずるとされる自然哲学となります。 天があれば地があり、光があれば影があり、前があれば後ろがあるという対となるものが存在し、全ての物事には対となるものがあるというのが陰陽思想になります。 五行思想とは、同じく古代中国で生まれた思想であり、全ての物は五つの元素からなるとされる自然哲学となります。 五つの元素(五行)とは、「木」「火」「土」「金」「水」となり、それぞれの関係性や盛衰により、全ての物や気が循環するという概念になります。 陰陽五行思想とは、この陰陽思想と五行思想が合わさり、この世のすべての物は五行と陰陽から構成されるとする概念になります。 四柱推命は、生年月日時を構成する干支を、この陰陽五行思想から分析する命術となります。
■陰陽五行思想とは
■蔵干について
四柱推命は、対象となる「人」の生年月日時を干支で表し、その時の天と地の状態からどのような気の影響を受けているのかで推察する命術となります。 天の気となるのは十干となり天干と呼ばれ、地の気となるのは十二支となり、地支と呼ばれています。 蔵干とは、地支は天の気となる十干を蔵しているという考え方であり、節入り日からの経過日数により十二支を十干に置き換えて考慮するという概念になります。 四柱推命では多くの流派と説が存在し、蔵干の問題については流派間により微妙に異なります。 また、算命学なども併せると蔵干に関しては正しい判断をしきれなくなるため、ここでの四柱推命では単純に十二支が本来持つ五行を中心にしています。 きつねの四柱推命での蔵干の考え方の基本は、節気蔵干として太陽黄経を元に蔵干を計算しています。 一部の内容に関しては、十二支の五行元にした五行蔵干の考え方を参考にし、十二支が本来持つ五行(「生気・本気・本元」にあたる十干)を中心に解釈しています。 ここでは、蔵干を考慮するのは月支のみとなり、年日時支に関しては「生気・本気・本元」にあたる十干を蔵干として採用しています。
■蔵干について
■出生時間が分からない場合
出生時間が分からない場合、その日の12時(正午)を基準として年月日の干支を算出しています。 このため、節入り日では節入り時間によって月干支が変わることがあります。 立春日生まれの際には時間により月干支と年干支が変わることがあります。 このような際には、両方の月干支と年干支を考慮して解釈することが必要になります。 また、実際の出生時間と出生地の自然時を考慮すると、日付と日干支が前後する場合もあります。 このような背景があるため、出生時間が分かる方が正確な分析ができますが、出生時間が分からない場合にはある程度まで調べることをお勧めいたします。 それでも出生時間が分からない際には、節入り日の場合には前後の月干支を確認し、日干支も前後を考慮して、自分に適切だと思われる年月日の干支を定めるようにして下さい。
■出生時間が分からない場合
■四柱推命と算命学
四柱推命と算命学の基本は、生年月日を干支で表記することから始まります。 四柱推命では、出生時間を元に時柱という要素を加え、対象となる人の命運を推察していきます。 算命学では、生年月日の要素から8つの星を算出し、それらの配分や関係性から対象となる人の命運を計算していきます。 四柱推命も算命学も、干支暦を基本とするのは同じになりますが、そこから作成された生年月日(時)の干支の要素をどのように分析するのかが変わります。 どちらの占術が優れているとか、どちらの占術が正しいというのは一概に言える基準は無く、推察の仕方や計算の仕方が違うだけであり、共に命術を代表する優れた占術になります。 現代まで存在し続けている占術であるからには、当たる要素が多く信憑性があるからという背景があります。 四柱推命も算命学も、それぞれの特徴を生かして分析することで、より適切な判断基準と命運を推察することができるでしょう。
■四柱推命と算命学